こんにちは。
アクリル絵の具用のニス、バーニッシュってご存知ですか?
画材屋さんに行くといろいろな種類のバーニッシュが販売されています。
アクリル絵の具は柔軟で耐久性も高いと言われているので、ニスはかけなくても良いという方もいらっしゃるようです。
ちなみに私は、ニス(バーニッシュ)を
かけて仕上げることが多いです。
今回はニスがけの目的とアクリル用ニスの種類についてまとめていきます。
ニスをかける目的
まず、何故ニスをかけるのか?ということですが、
①作品を汚れや傷から守るため
②作品に質感を持たせるため
が主な理由だと思います。
保存時や、飾る時などどうしてもホコリや汚れが付いてしまうことがあります。
その時、直接絵の具の層についてしまうと、手入れや取り除くことが困難になってしまいます。
また持ち運ぶことがあった場合、ニスをかけてあると傷からも保護することが出来そうです。
UV効果、耐光性のあるバーニッシュもあるので、そういったものを使えば更に心強いですね!
そして質感!
ツヤを出したい!とか、マットに仕上げたい!など作品の表面を好みの質感にすることができます。
色や水分量によって乾いた時の艶感がまばらになりますが、ニスをかけることで均一な画面に仕上げられます。
ツヤのあるタイプだと濡れたような色になるので、そういう好みやテーマに合うように使用することも出来ますね。
絵自体の質感も大事な要素だと思います。
あと、個人的な理由ではありますが、
③完成という形をとって気持ちを切り替えるため
という理由で私は使用することが多いです。
絵って完成がないじゃないですか…。
描こうと思えばいくらでも描けちゃうし。
なので強制的に「完成」としてしまって次へ移るためにニスをかけることが多いです。
私は。
「完成」を決めてしまわないと、いつまでも気持ちが引っ張られてしまうんですよねー。
一応ニスの上からでも加筆は出来るんですが、気持ちの切り替えになるのでやってます。
アクリル絵の具用ニスの種類
質感の種類はツヤ有り、ツヤなし、半ツヤがあります。
ツヤ有りはクリスタルバーニッシュやグロスバーニッシュ。
ツヤなしはマットバーニッシュ。
半ツヤはサテンバーニッシュ。
という商品名で販売されています。
(バーニッシュではなくワニスと書いてあることもあるようです)
そしてそれぞれに液体タイプとスプレータイプがあります。
<アクリル絵の具用ニス>ツヤによる効果とメリット、デメリット
艶があると重厚感が増して高級感が出ます。
色も濡れたような深みのある色になるように個人的には感じています。
ただし、あまりツヤツヤすぎると反射で絵が見えづらくなることも。
照り返しで写真が撮りにくい時もあります。
マットタイプや半艶は落ち着いた質感に。
マットや半ツヤであっても、何度も重ね塗りをすると少し艶っぽさが出てしまうそうです。
照り返しがないので斜めからでも見づらくなりません。
<アクリル絵の具用ニス>液体タイプ、スプレータイプのメリット、デメリット
スプレータイプは少し割高になりますが、使いやすくて便利です。
周りにもスプレーが飛ぶのでビニールシートなどを敷いて使った方がいいと思います。
メリットとしては、刷毛の毛が残ったり刷毛目が出たりということが無いこと。
液体を刷毛で塗るよりは、膜が薄くつくので液体タイプよりツヤ感は控えめな印象です。
液体タイプは綺麗に塗るのに少しテクニックが必要だと思います。
私も何度か失敗してます…
水分量を調節したり、重ね塗りしてニスの層を厚く出来たりと自由度が高いです。
まとめ
ニスをかける目的は作品を保護すること。
そして作品に質感を持たせるため、「完成」を決めて気持ちを切り替えるため、ということでした。
私感ですが実際にニスがけすると同じ絵なのに雰囲気が変わるように感じています。
何というか”ただ描いた”という状態から”作品”
になる感じがあります。
この表現伝わるのだろうか…
ニスにも色々な種類があるので好みのものを見つけられると良いなと思います。
絵によって使い分けるというのも面白いかもしれません!